ファスナーの長さ調整

レザークラフトの金属ファスナーの調整方法

レザークラフトでファスナーは財布やポーチ、バッグなどに使用することが多いですよね。

市販のファスナーは長さが決まっていて、ある程度サイズのバリエーションはありますが、型紙はファスナーの長さに合わせて作っているわけではないので、市販のファスナーでは対応できないこともしばしば。

この記事では市販のファスナーの長さを調整する方法を解説します。

なおなお

当たり前ですが、短いファスナーを長くはできないので、欲しいサイズより長めのファスナーを用意してくださいね。

ファスナーの名称

解説に際して、ファスナーの部品の用語を使うので、上止スライダー務歯がどの部分か覚えておいてください。布の部分はテープと言います。

金属ファスナーのテープに長さ調整後の印を入れる

20センチの金属ファスナー3号のものを17センチに調整してみます。

テープに印をつける

ファスナーのサイズは金属部分の長さで表記されています。長さ調整するときはファスナーの上の部分を調整します。

テープの端は金属部分より1.5センチ長いです。したがって、テープの端に17センチの位置と18.5センチの位置に印をつけます。

スライダーを開く

スライダーを長さ調整の印の位置より下に移動させます。

金属ファスナーの上部分をカットする

務歯を避けて切る

調整後のテープの位置の印部分でファスナーをカットします。務歯の間にハサミを入れれば簡単に切れます。

テープを切った状態

切り落とした部分の「上止」金具は後で使うので置いておきます。

ファスナーの務歯を外す

務歯を喰い切りで取る

喰い切りを使って調整後の上止の位置まで務歯を外します。

3号ファスナーの場合はプチプチ喰い切りで切ってしまえば簡単に取れます。4号・5号ファスナーの場合も切っていいですが、ちょっと硬いので、務歯を開いて外してもいいです。

務歯を取った状態

調整後の上止の位置の印の部分には「上止」をつけるので、務歯は一つ多めに外すのがポイントです。

ファスナーに上止を取り付ける

上止を喰い切りではずす

切り落としたファスナーの上部分の「上止」を喰い切りで開くように外します。切り落とさないように注意しましょう。

上止

上止が取れました。

ヤットコで上止をつける

テープの印の位置に合わせて、「上止」をヤットコやペンチで取り付けます。

ファスナーの切断部分を火であぶり固める

テープの端を固める

テープの切った部分と、務歯を取り除いた部分がほつれやすいので、ライターなどの火であぶって固めます。

ファスナー調整完了

ファスナーの調整ができました。