図案から型紙を作る方法

正確な型紙を切り出すのがレザークラフトの肝

レザークラフトにとって型紙は、設計図であり、最終的な仕上がりを左右するとても重要なものです。

型紙の寸法や形状が少しでもくるっていれば、それは直接革作品の仕上がりに直結しますからね。

この記事では、レザークラフトの本や、WEBサイトなどからダウンロードした図案を、厚紙に貼って型紙にする方法をご紹介します。

図案を厚紙に貼って型紙を作る方法

型紙の道具

型紙は直接革にあててパーツを切り出したりするので、ペラペラのコピー用紙のままでは使えません。

コピーした図案は厚紙に貼って、分厚い型紙にする必要があります。そのために必要な道具は以下になります。

図案を型紙にするための道具
  • 元となる図案
  • プリンタやコピー機
  • カッターナイフ or 別たち or 革包丁
  • カッティングボード
  • 金属入り定規
  • 厚紙(工作用紙)
  • スティックのり or ゴムのり
  • 目打ち、または丸ギリ

厚紙は100円ショップで売っているものでOKですが、カッターナイフはオルファのちゃんとしたものを用意しましょう。

切れ味が全然違います。

図案は原寸大でコピーしよう

型紙を印刷

本などに付いている図案はそのまま使ってもいいのですが、失敗したら終わりなのでコピーして使用したほうがいいです。

自宅のスキャナー付きプリンタや、コンビニのコピー機で印刷しましょう。コンビニのコピー機ではA3サイズも対応しているので、大きな図案でも1枚で出しやすいです。

その時、原寸大でコピーすることが大事です。拡大や縮小してしまうと、出来上がりの寸法が変わってしまいます。

プリンタの設定

特に、ネットなどでダウンロードした図案は、プリンタの設定などで余白が付いたり、自動でサイズが調節されたりと、微妙に拡大・縮小される恐れがあるので、しっかり設定項目を確認してください。

図案は大きめに切って厚紙に貼る

図案より大きく切る

印刷した図案は実際の線よりやや大きめに適当に切ります。

適当でいいですが、図案に切り込みが入らないようにしてください。

糊を全面につける

大きめに切った図案に糊を付けて、厚紙に貼り付けます。型紙の全面に塗ってください。端だけとかはダメですよ。

糊はスティック状で固形のものを使用しましょう。水のりなど水分の多い糊は、コピー用紙などをしわくちゃにしてしまいます。

さらにスティックのりは大きいサイズを買うと便利です。

シワを作らない

貼り付けたらシワや浮きが無いように、手でしっかり貼り付けてください。

糊が完全に乾いたら切り抜きの工程へ。

ちなみにゴムのりでもいいんですが、ゴムのりは厚紙とコピー用紙の両方に塗る必要があるので面倒です。

ただ、レザークラフト初心者ならゴムのりを使う練習がてら使ってみるのもありですよ。

厚紙に貼った図案の線を正確に切りぬく

厚紙に図案を貼ったら、図案の線に沿って正確に切り出します。

レザークラフトの本などには革包丁や別たちを使って切る方法を書いていることがありますが、初心者が厚紙をフリーハンドで切るのは難しいのでカッターナイフのほうがおすすめです。

カッターナイフはオルファの切れ味の良いものを使いましょう。レザークラフトでは刃物は超大事です。

定規で切る

直線は定規を使って線の上を丁寧に切ります。

側面が金属

定規はカッターナイフが使える金属製か、金属入りの定規を使いましょう。

ゆるい曲線を切る場合は、フリーハンドで丁寧に切ります。

曲線に溝入れる

曲線を切る

きつい曲線を切る場合は、1度で切ろうとせず、跡をつけるようになぞって、溝を作ってから、何度か刃を入れて切るとやりやすいです。

縫い穴の始点や終点、パーツのセンターなどに印をつける

目打ちで印をつける

型紙に印

図案に縫い穴の始点や終点、段差などがある場合は、目打ちなどで穴を開けて印をつけておきます。

また、パーツを合わせる場合、センターなどにも印を入れておくと便利です。

印をつける

基点を付けた状態

これらの穴(印)は、革に印をつける時に使用します。型紙を革に重ねて目打ちで軽く突くことで、革に目印をつけることができます。

最後に寸法が合っているか確認しよう

パスケースの型紙

型紙を切り出したら、最後に寸法を測って間違っていないか確認してください。

型紙の寸法が合っていないことに、革を切ってから気付いたら、切った革が無駄になってしまいます。

材料としての革は高いですから、最後まで気を抜かないようにしましょう。