キーケースの作り方と手順

キーケースの作り方で制作順を意識しよう

キーケース完成形

キーケース内側

キーケース背面

キーケースはバッグの中でカギを探しにくいのを解消してくれたり、鍵をまとめて保護してくれたりして便利ですよね。

キーケースはパーツも少なく、レザークラフト初心者に作りやすい革小物です。ただ、パスケースよりは複雑で、金具を付ける順番などを意識する必要が出てきます。

今回は二つ折りでカードが収納できる実用的なキーケースを作ってみました。

【キーケースの材料】

作品名 二つ折りキーケース(カード収納付き)
完成寸法 横70mm × 縦103mm × 厚22mm
使用した革 約3.5ds
ヌメ革 生成り A4サイズ 1ミリ厚 DY leather shop
ヌメエンボス レッドブラウン 1.5ミリ厚 協伸オンラインショップ
革以外の材料 ・麻糸(ロウ引きラミー糸 細 20/3番手 ピンク
キーケース金具4連
飾りバネホック 12mm

キーケースの作り方と手順

キーケースは四角の組み合わせなので、比較的レザークラフトでも初心者向きのアイテムです。

自分で型紙を書くのも割と簡単ですが、キーケース金具に実際にカギをいくつか付けてみると意外にかさばるので、厚みを結構とらないといけません。

また、鍵は一般的には長さ65mmのものが多いので、その長さとキーケース金具の長さを計算して寸法をとるといい感じになります。

キーケースのパーツを裁断する

キーケースパーツ裁断

革の上に型紙を置いてけがき、革を裁断します。

また、内側のポケットになるパーツは粗裁ちしているので取付位置がわからなくなることがあります。

カットしたパーツの目立たない位置に、目打ちなどで軽く印をしておくといいでしょう。

キーケース粗裁ちパーツ

キーケース内側の貼り合わせるパーツは、型紙より3ミリ程度大きく粗裁ちにしておきます。

これらのパーツは貼り合わせてから切ったほうが、端が揃って綺麗になります。

裏面をトコノール

一番大きなパーツとカードポケットパーツ、フラップパーツの床面をトコノールで磨いて綺麗にしておきます。

今回のキーケースでは、床面が見える箇所もあるし、カード収納ポケットは床面になるので磨いておくと綺麗に仕上がります。

ホックのフラップ部分の作成

補強パーツを薄く

フラップの内側の小さいパーツはバネホックを付ける際の補強の役割です。革を2枚重ねることによりホックがはめやすくなります。

革の厚みが気になる人は、紙やすりなどで床面を削って少し薄くするとスッキリします。

パーツを貼り付けて本裁ち

型紙の補強パーツ取付位置に合わせて、ゴムのりで貼り合わせます。圧着してしっかりくっついたら、補強パーツのはみ出た部分を綺麗にカットします。

フラップ

カットすると上のようになります。

ななめ漉き

フラップ内側の端を1センチななめ漉きします。目打ちでガイドラインを引いて、そのラインから端に向かってななめ漉きしましょう。

革包丁は押すのではなく、斜めにスライドするように動かすのがポイントです。

なおなお

革包丁が無い場合は、カッターナイフでもできますよ。
自信が無い人は、やすりで削って行くという方法もあります。

ななめ漉き断面

ななめ漉きする理由は、フラップパーツを外側と内側の革で挟んだ時に、あたりが出ないようにするためです。

フラップの縫い穴

フラップパーツの外側にヘリから3ミリのところにネジ捻などでガイドラインを引いて、菱目打ちで縫い穴をあけていきます。

曲線部分は2本菱目打ちを使って丁寧にあけていきましょう。

フラップ完成縫い合わせます。

キーケース組立てる前に一部コバを磨く

先にコバをしておく部分

縫い合わせた後では、コバが磨きにくい部分があります。上の赤線部分です。

この部分は接着する前にコバを磨いておきましょう。

なおなお

先にコバを磨いておく工程は結構忘れがちです。
縫う前にコバ忘れが無いかチェックしよう・・・と自分に言い聞かせる

キーケースを縫う前に金具の位置や順序を確認

型紙でボタンの中心をとる

型紙を革に合わせて、バネホック取付位置の中心を目打ちで印します。

印をしたところにポンチで穴をあけて、バネホックを取り付けます。

バネホック付けた状態

ここでバネホックを取り付けるのは、内側から見た時に、オスのバネホック金具の裏側がカードポケットで隠れるようにしたいからです。

キー金具の位置確認

キーケース金具を付ける位置に目打ちで印をつけます。印はキーケースを付けた時に隠れるように、少し内側につけるようにします。

カシメの中心へ印

キーケース金具を合わせて、カシメを取り付ける穴の中心を目打ちで印をつけます。

キーホルダー金具の留め穴

キーケース金具をつけるのは最後ですが、穴をあけるのは最後にすると難しいので、カシメの穴だけあけておきます。

キーケースの接着組立てと本裁ち

ゴムのりを付ける

型紙の糊付け部分にゴムのりをつけてパーツ同士を接着していきます。

トコノールで磨いた部分は接着しにくいので、カッターナイフやヤスリなどで荒らしてから、ゴムのりをつけます。

圧着する

ゴムのりが乾いてきたら、それぞれのパーツを取り付ける位置に貼り合わせます。ローラーなどで圧着して、しっかり貼り合わせましょう。

余白をカット

粗裁ちしてはみ出している部分を丁寧に切り落としていき、端を揃えていきます。(フラップが付く一辺は接着前にカットしました)

接着完了

貼り合わせると完成形の形が見えてきます。

キーケースの縫い合わせ

ネジ捻でガイドライン

外側の周りにネジ捻を3ミリに合わせて、縫い線のガイドラインを引きます。

裏側に基点を打つ

革が段になっている箇所は、糸がまたぐようにしたいので、段の下に目打ちや丸ギリで穴をあけます(赤丸箇所)。

表側から菱目打ちで穴をあけるので、表から見て基点の穴がわかるように、穴は貫通させておきましょう。

角にも基点を打つ

四つ角も縫い目を綺麗に見せるために、糸を通したい部分に印をつけておきます。

 

縫い始め位置

段差や角の印と辻褄があうようにピッチを調整しながら菱目打ちで縫い穴をあけて、ぐるっと縫い合わせます。

1周ぐるっと縫う場合は、縫いはじめと縫い終わりを3目ほど重なるように縫えばOKです。

ちなみに縫い始めと縫い終わりは、キーケースを正面から見た時に見えない位置から始めましょう(写真の白丸箇所)。

段差部分は二重に縫う

段差をまたぐ部分は糸が2重になるように縫うと丈夫になります。

キーケースの角を落とす

角丸状態

縫い終わったら四つの角を丸くカットします。

キーケース金具の取り付けとコバ仕上げ

コバを磨く

コバを磨いて綺麗にします。

カシメを留める

内側のキーケース金具を付けるポケットから、キーケース金具のカシメの足を入れて穴に通します。

金具の頭を足にかぶせて、打ち具でカシメを付けてキーケース金具を取り付けます。

その時、カシメの足の下にハギレなどを敷いたほうがいいです(写真ではアルミの定規を敷いています)。

カシメを打った時に、外側の革にカシメの跡が付く可能性があるからです。

 

キーケースの完成です!

キーケース完成形

キーケース内側