レザークラフトの練習にハギレは買うな

レザークラフト初心者の練習でハギレを使ってはいけない

レザークラフトをはじめたての頃は、あんまりお金をかけずに失敗してもいいように「ハギレ」や「端革」を買うことが多いですよね。

しかし、初心者こそハギレを買ってはいけません

なぜなら、ハギレは質が悪い革がほとんどで、扱いにくく、完成しても仕上がりが良くありません。

逆に良い革なら初心者でも扱いやすく作りやすいですし、ちょっとくらい下手でもクオリティが高く見えるのでモチベーションも上がります。

今回は「初心者こそハギレを使ってはいけない理由」を解説します。

初心者はハギレを使ってはいけない理由
  • ハギレは商品にならない革
  • 初心者は良い革を見極められない
  • 良い革ほど扱いやすく作品の出来も良くなる
  • どんな革を使っているのかを意識することが大事

ハギレがダメな理由1)ハギレは商品にならない革の詰め合わせ

「ハギレ」「端革」というのは、レザー製品の製造過程でパーツを切り出した後に出る「余った革」です。

ひかりひかり

わーい!
余った革を安く分けてくれるなんて最高じゃん!

なおなお

ちょっと待って!
そんなプロの職人が良い革を余らせるわけないよ。隙間なくパーツ取りするのが職人技だからね。
ハギレっていうのは、商品のパーツにできない質の良くない革ってことだよ。

例えばハギレの革の中には以下のような革が入っています。

薄すぎる革

ペラペラで薄くて使いにくい革

使いにくい色の革

使いにくい派手な色の革

質の悪い部位の革

床面の繊維が不安定なベリー(腹部)の革

 

ただ、中には「栃木レザー」のハギレばかりが入ったものも販売されていることがあります。

栃木レザーのハギレ端革

1000円という安い革

東急ハンズで1000円で売っていました。

全部広げるとA3くらいのサイズはありましたが・・・

ペラペラのハギレ

どう使うんだっていうくらい薄い栃木レザーが入っていたり・・・

カットされた栃木レザー

そこそこ使えそうだなって思うハギレも、カットされていない部分があるってことは、革の端っこってことなんですよね。

全部端っこのハギレ

結局全部のハギレに「端っこ」のラインがあったので、良い革ってなかなか無いというのが現実です。

まぁ、A3のサイズで1000円だったら1ds(デシ)あたり約83円だから安いですけど、使えない薄い革とか質の悪い革と考えると本当に安いのかは疑問です。

ハギレがダメな理由2)初心者は良い革を見極められない

良質な革とハギレの革の部位

上のイラストは半裁、つまり牛一頭を背中で割って半分にした革です。左が頭で右がお尻、下が脚ですね。

良質の革というのは背中からお腹の手前までで、ショルダーやベンズの部分です。

革の職人さんが作る製品というのは、良質な革の部分で作ります。つまりそれ以外の部分はハギレになる可能性が高いです。

もちろん伸びやすく繊維が不安定なお腹(ベリー)の革を使うこともありますが、質にこだわった革製品ではまず使いません。

ハギレの中にも「良質な革」に近い部分であれば、そこまで悪くないかもしれませんが、カットされて袋詰めされている場合、レザークラフト初心者がそれを見極めることは難しいです。

ハギレがダメな理由3)良い革ほど扱いやすく、作品の出来も良くなる

キーケース1

レザークラフト初心者の人がハギレを買ってしまう理由に「練習だから安くていい」とか「失敗して損したくないから」ということがあります。

しかし、品質の良くない革やハギレは、伸びやすかったり、厚みが均一ではなかったりして、裁断しにくく、縫いにくいということが多々あります。

逆に良質な革だと、しっかりとハリがあって、伸びにくく、厚みも均一なので、キレイにカットできるし、形が整いやすいのです。

何より少々下手な仕上がりでも、出来上がりのクオリティが高くなります。良いものが簡単にできると、レザークラフトのモチベーションも上がって楽しくなりますよ。

なおなお

上の写真は僕がまだ初心者の頃に作ったキーケースです。
よーく見れば下手な部分もたくさんありますが、見た目的にはカッコいいでしょ。

ハギレがダメな理由4)どんな革を使って作っているのか意識することが大事

レザークラフトの上達を早めるには、良い革を使うことはもちろん、自分が今どんな革を使っているのかを意識することも大事です。

タンニン鞣しの革なのか、クローム鞣しの革なのか、厚みはどのくらいのものか、硬さはどれくらいか、などは実際に作品を作ってみないと得られない経験です。

革にも鞣し方や染色の方法によってブランドがあります。ルガトやアリゾナ、トスカーナなど名称がついている革ですね。

今使っている革が何なのかを知っておくことで、今後作る作品に合う革はどういうものが良いのか、自分で判断できるようになります。

もし、出どころのわからないハギレの革ばかり使っていたとしたら、革の特徴を経験値として貯めることができないので、いつまでも初心者のままということになりかねませんよ。

初心者はハギレではないカット革がおすすめ

ひかりひかり

うーん、じゃあどういう革を買えばいいのかな?
半裁とかって大きいから2~3万円はするし・・・

なおなお

最初は革小物を作ることが多いだろうから、A4とかA3サイズにカットされたカットレザーがおすすめだよ。

A4サイズやA3サイズにカットされた革は、ハギレとは違って良質の部分から切り出されています。

その代わりハギレより価格は高めになります。

良い革を使うと失敗しないように丁寧に作業をするし、出来上がった作品はクオリティも高くなるしで、レザークラフトがますます楽しくなりますよ。