レザークラフトするならds(デシ)を覚えよう
レザークラフトに絶対に必要なのが、材料としての「革」ですよね。
革のサイズを表す単位はdsと表記され、「デシ」と読みます。
1dsは10cm×10cmの面積、つまり100㎠となります。
レザークラフトの作り方の本や、材料としての革を販売しているお店では、ds表記でサイズや価格が書かれていることがあるので、レザークラフトをするなら覚えておきましょう。
革のサイズの単位ds(デシ)とは
お肉を買うときには「g」という単位で表記されていて、「グラム100円」だと「100gが100円」という意味ですよね。
同じように革にも大きさを表す単位があります。それが「ds」です。読み方は「デシ」です。
1ds(1デシ)は、10cm×10cmの大きさです。
例えば20cm×30cm四方の大きさの革は6dsとなります。60cm×30cm四方の大きさの革なら18dsとなります。
レザークラフトの本では、必要な材料としての革の大きさをdsで表記しているものもありますが、初心者にはわかりにくいためcmで表記されているものも多いです。
革の種類によってds単価が異なる
ds表記をよく使う場面としては、材料として革を購入するときです。
革の種類によって1dsあたりの価格が設定されていて、革の面積で革全体の価格が決まります。
レザークラフトを始めたての頃は、カットレザーやハギレなどを購入することが多いのですが、通常牛革は1頭の半分を「半裁」として、これを「1枚」というように販売されています。
牛は動物ですから、それぞれの個体で大きさは違います。したがって革の大きさも個体によってまちまちです。
一般的には1枚(半裁)あたり250ds前後の大きさがあります。
1dsあたりが100円だとすると、250dsの1枚革を買うと25,000円となります。
えぇぇぇぇーっ!
めちゃくちゃ高いじゃないですか!?
そうだよね。
でも250dsは面積にすると25000㎠だから、相当大きいよ。革小物を作るだけなら持て余しちゃうくらいね。
また、革の鞣し方や染め方、牛の種類などの違いによって、革の価格は異なります。
以下は有名な革のds単価相場の比較になります。
銘柄 | 原産国 | ds単価相場 |
---|---|---|
エルバマット | イタリア | 165円前後 |
イビザ | イタリア | 153円前後 |
トスカーナ | イタリア | 155円前後 |
ルガト― | ベルギー | 180円前後 |
栃木レザー | 日本 | 125円前後 |
姫路レザー | 日本 | 125円前後 |
ノーブランド(牛革) | 日本 | 80円~100円 |
コードバン(馬革) | – | 600円~900円 |
豚革 | 日本 | 55円 |
輸入革やブランド革は価格が高いですが、仕上がりのクオリティがグッとあがりますよ。
最初はノーブランドの牛革で十分です。レザークラフトに慣れてきたらブランド革にも挑戦してみてください。
サイズが小さいほどds単価は上がる
レザークラフト初心者の人は、最初はA4サイズやA3サイズなどにカットされた革を買うことが多いでしょう。
ただ、カットされた革は1枚革を買う時よりds単価が上がることに注意してください。
例えば、レザークラフトショップの「レザーマニア」での「牛ヌメ革 ルガト」で見てみると、
商品名 | サイズ | 価格 | 1ds単価 |
---|---|---|---|
ルガトショルダー | 100ds | 16,200円 | 162円 |
ルガト A4カット | 約6ds | 2,170円 | 362円 |
ルガト A3カット | 約12ds | 4,340円 | 362円 |
A4サイズやA3サイズになった途端、ds単価が倍以上になってるよ!?
どういうこと?
なんでもそうだけど、たくさん買う方が安くなるでしょ。業務用パックが安いように。
革の場合はさらにカットする手間や漉く手間などの人件費がかかるので高くなるんだよ。
また、小さくカットされた革は1枚革の良質な部分から切り出しているので、品質がいいということもあります。
1枚革の場合は、首まわりや足回り、お腹周り(ベリー)など、若干品質が落ちる部分も含まれていますからね。
でもこんなに価格差があるなら、大きな1枚革を買ったほうがお得かな?
そうとも限らないよ。1枚革はかなり巨大なので、バッグとか大きめの作品を作らない限りなかなか減らないからね。
あと、初心者のころはいろんな革を使ったほうが楽しいし、勉強にもなるよ。