前回のキーケースに続いて、今回はファスナーをつけるというのを目的にペンケースを製作しました。
今回作ったペンケースは、曲線部分にファスナーをつけるということと、変形胴合わせで立体的な構造にするというところがポイントでした。
記事の最後に今回作ったペンケースの型紙をダウンロードできるようにしていますので欲しい人は使ってください。(手縫いでももちろん使えます)
レザーペンケース概要
今回も以前行われたイベントで購入したイタリアンレザーでの製作になりました。
サイズ的には思った通りのペンケースができて、形も満足のいくものとなりました。
ファスナーは初めてつけたのですが、いきなり曲線につけるということをしたので、完璧にはできていません。
あとは、初めて変形胴合わせという内縫いにもチャレンジして、袋状の革小物も今後作れそうです。
作品名 | レザーペンケース |
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完成寸法 | 幅183㎜×高60㎜×奥53㎜ |
製作時間 | 4.5時間(図面書く時間は除く) |
材料 | ・イタリアンレザー約5.5ds・20㎝ファスナー3号(ゴールド)・丸カシメ8㎜(真鍮)・装飾用カシメ(魚)・8㎜丸カン(ファスナー引手用)・糸(ビニモ20番、あずき色)・染料(コバ、こげ茶) |
使用道具 | ・PC&プリンタ(型紙作成)・工作用紙(型紙)・チャコペン・カッターナイフ・目打ち・ゴムのり・トコノール・革漉き機・工業用ミシン |
レザーペンケース作りの流れ
簡単にレザーペンケースづくりの流れを書くと、
- 型紙を作る
- 型紙から革パーツを裁断
- 床面をトコノールでならす
- コバの処理(磨く、染料)
- 装飾用カシメをつける
- ファスナーを仮付けしてから縫い付ける
- 裏返して変形胴合わせ(内縫い)
- 裏返したのを元に戻して角を出す
- ファスナーの引き手を作って取り付ける
と言った感じです。
曲線にファスナーをつける難しさ
今回特に難しかったのはファスナーを曲線でつける部分ですね。
ファスナーの片側を仮付けするまでは、スムーズにいきました。そして、片側を縫い付けてから、もう一方をつけようとすると問題が発生しました。
まっすぐのファスナーの場合はファスナーに両面テープをつけて、平らなところに乗せて、上から革を貼り付ければ簡単です。
しかし、曲線になると、もともとまっすぐに作られているファスナーを曲面に合わせるので、どうしてもシワが寄る部分が出てきます。
ラウンドファスナーの財布などは、曲線部分に木型を当ててファスナーを貼り付けます。
今回のペンケースはそこまで曲線がきつくなかったので、フリーハンドでファスナーをつけたのですが、その時にファスナーの布地の部分の伸縮性まで考えていなかったので、ファスナーの噛み合わせがうまくいきませんでした。
だから、ファスナーを曲面につける時には、引っ張らずに、できるだけ自然に沿うようにしないといけないですね。
木型のような曲面の立体型があるとベター。フリーハンドでつける場合は、引っ張らずに自然に沿うようにつける。
ちなみに、最初にファスナーの片側を縫い付けてしまったので、もう一方を無理やり合わせざるを得なくなってしまい、ちょっとシワが寄ってしまいました。
胴合わせは難しそうで簡単
レザーペンケースを立体的にするために今回は「変形胴合わせ」をしました。
5ミリの縫いしろを作って、裏返して縫うのですが、見た目では難しそうなイメージでしたが意外に簡単でしたね。
これならバッグなど袋型のものを作るのもそこまで苦労しなさそうです。
ペンケースの型紙ダウンロード
いずれ作り方等を詳細に書いていきたいのですが、とりあえず写真を撮ったりする余裕はまだないので、今後の作品作りではそういったことにも挑戦しようと思います。
今回のペンケースはほぼ一枚の革パーツででき、A4サイズのカット革で十分なので作ってみてください。
>>レザーペンケース型紙(pdfファイル)ダウンロードはこちら
※型紙はダウンロードしてA4サイズで拡大縮小せず印刷してご使用ください。