レザークラフトには材料となる「革」が必要ということで、個人が革をお得に買うことができるイベント「本日は革日和」に行ってきました。
もう終了したイベントになりますが、毎年開催されていますので参考までにご紹介します。
本日は革日和とは
革業界を盛り上げようと、革材料の販売店が協力して行うイベントが「本日は革日和」です。
基本的にはレザークラフトの材料である「皮革」をお求めやすい価格で販売するというイベントになっています。
そのほか、毎回レザークラフトに関係したセミナーや催し物が繰り広げられています。
例えば今回の2018秋では
- アウトレットセール
- 人に話したくなる革の話セミナー
- 合同展示会(漉き機・新作革・染料など)
- 漉き機座学セミナー
- 刃物研ぎ屋さんの出店
というような、レザークラフト初心者から中級者まで、役に立つ催し物になっています。
「本日は革日和」は今のところ春と秋の年二回のペースで行っているので、レザークラフトをしている人はチェックするといいですよ。
ちなみに、大阪だけでなく東京でも開催があります(大阪とは時期が異なります)。
詳しくは、以下の「本日は革日和」の公式案内をご覧ください。
>>本日は革日和♪2018秋IN大阪10/12.13(金土)象革やらニッピ機械の新作展示
大阪の浪速区は皮革産業の街
現在の大阪市浪速区や西成区周辺は、その昔皮革の流通拠点として栄えていました。
主に革靴づくりである製靴業が盛んでしたが、外国製品や合成皮革などの登場によって徐々に皮革産業は衰退していってしまいました。
皮革製造業者や皮革材料店なども減りましたが、高品質なレザー製品の人気が無くなったわけではありません。
近年はハンドメイドブームや、1点もので個性を見出す人たちも増えて、レザークラフトも盛り上がっています。
そんな盛り上がりは「本日は革日和」イベントでも感じることができました。
ミヤツグ【訪問1件目】
最初に訪れたのは師匠である妻も革を購入したこともあるミヤツグさんです。
初めて行くと「ここなの?」というくらいお店感がないですw
一応看板があるので恐る恐る入ると「お二階へどうぞ」と優しく案内してくれます。
1階が事務所になっていて、2階がショールームになっています。
普段は予約をしてスタッフさんとマンツーマンで相談が可能ですが、イベント時は誰でも入れて、販売用の革も並べられています。
今回は最終日の午後2時くらいに訪れたので、かなりイベント用の商品は売れて少なくなっていました。
とりあえず、まだ修行中の身なので自分の好きな革をチョイスして机に広げてみました。
まだまだ革の知識はないもので、フィーリングで良いと思ったタンニンのイタリアンレザーを購入。
イベント価格なのに1ds(デシ)130円という高級なやつでした。この記事のページ下部で紹介します。
ミヤツグさんの詳細は以下のWEBサイトでご覧ください。オンラインショップもあります。
寿屋【訪問2件目】
2件目に訪問したのは寿屋さんです。
こちらもイベントでもない限り、個人では入りづらい敷居の高い佇まいであります。
寿屋さんは1階で会員登録的な受付をしてから、2階の倉庫兼ショールーム?に行きます。
かなりの数の革が在庫されており、しかもお求めやすい価格で設定されているので、レザークラフト初心者こそおすすめの場所じゃないでしょうか。
結構良さげな牛革でも1dsあたり50円から販売されています。また、珍しい柄や型押しの革もたくさんあり個性的な材料も見つけることができるでしょう。
今回は1件目のミヤツグさんで革は購入してしまったので、私自身は購入していません。
寿屋さんの詳細は以下のWEBサイトをご覧ください。お店の佇まいとは裏腹にスタイリッシュなWEBサイトになっています。
Phoenix(フェニックス)【訪問3件目】
「本日は革日和」3件目の訪問はPhoenix(フェニックス)さんです。
レザークラフトをする人にはおなじみのお店で、店内もかなりオシャレなディスプレイになっており、見るだけでも楽しめます。
金具類や道具類、染料などが充実しているので、レザークラフトを始めたい人は一度行ってみるといいでしょう。
今回は道具や金具は特に購入予定がなかったので見るだけとなりました。
Phoenixの詳細については以下のWEBサイトをご覧ください。オンラインショップもあります。
山内商事【今回未訪問】
「本日は革日和」イベントでは、山内商事さんも参加しておりました。
今回は時間の都合でいけませんでしたが、前回の2018年春にはお邪魔しました。
上記の3店舗よりも業者っぽい雰囲気が漂っています。ただ、中に入ってみると優しいスタッフさんがいろいろと革について教えてくれたりして、アットホームな雰囲気を感じました。
今回は象やウミガメ、ワニ、エイ、ダチョウなどの革が展示してあったということで興味津々だったのですが、ちょっと行けなくて残念です。
ちなみに象の革はインスタグラムにあがっていたので紹介しますね。
山内商事の詳細は以下のWEBサイトをご覧ください。個人への販売もしているそうです。
>>レザー販売・卸売 大阪大国町 山内商事|豊富な品揃え・リーズナブルな価格
本日は革日和での購入した革
レザークラフトはまだ始めたばかりなので、大きな革を購入するのは初めての経験でした。
師匠である妻と一緒に行ったので、不安はありませんでしたし、どの店舗のスタッフも優しくいろいろ教えてくれたので良かったです。
というわけで、購入したイタリアンレザーがこちらです。
Wショルダーサイズの130dsで、半裁ハーフの大きさくらいでしょうか。
日本では半裁は牛の背中を割って、左右に半分にすることが多いですが、今回購入したものはショルダー部分だと思われます(いわゆるWショルダー)。
イベント価格で13,000円でしたので、130円/dsです。
オンラインショップなどでイタリアンレザーは180円/ds以上というものがザラにあるので、お得と言えるんじゃないでしょうか。
本日は革日和は春と秋!覚えておこう
「本日は革日和」のイベントは春と秋にあります。例年では4月と10月ですね。
レザークラフト界隈では有名なようですが、少し広報活動が弱いような感じで、知る人ぞ知る的なイベントになっている感があります。
ただ、レザークラフトの材料の要である「革」を、個人でしかもリーズナブルに購入できる機会というのはほかにありません。
普段なら入りにくいお店でもイベントでたくさんの人が集まっているなら入りやすいですし、いろんな種類の革を見ているだけで創作意欲が湧いてきます。
レザークラフトを始めようと思っている人はぜひ一度イベントに足を運んでみてください。