レザーがま口メガネケース

革小物だけでなく手芸の定番と言えば「がま口」ですよね。

レザークラフトでももちろんがま口を使った革小物ができるのですが、口金に硬くて厚い革を入れるのが超大変でした。

自分で使いたいと思ったので、メガネケースを作ることにしました。(最後に無料型紙ダウンロードもあります)

レザーがま口メガネケースの概要

裏地

前回のペンケースでは動画を撮る余裕もなかったのですが、今回から動画を撮影しながら作りました。

動画を撮影するとあとで見返せることはもちろんですが、動画をキャプチャして写真にもできるのでブログを書くのにも便利なんです。

ということで、今回もイベントで購入したイタリアンレザーを使用して作っています。

口金をレザークラフトで使用するのは結構大変です。しばらくはやりたくないくらいw

作品名 レザーメガネケース
完成寸法 幅188㎜×高80㎜×奥28㎜
製作時間 4時間(図面書く時間は除く)
材料 ・イタリアンレザー約3ds・16.5cm口金(アンティーク)・裏地用生地・糸(ビニモ20番、あずき色)・紙ひも(口金固定用)
使用道具 ・PC&プリンタ(型紙作成)・工作用紙(型紙)・チャコペン・カッターナイフ・目打ち・ゴムのり・革漉き機・工業用ミシン・ヘラ・マスキングテープ・口金押さえ・ペンチ

レザーがま口メガネケース製作動画

8分ほどの動画でレザーがま口メガネケースの作り方をアップロードしましたので、大まかな流れはこちらで確認できます。

レザーがま口メガネケースの作り方詳細

レザーがま口メガネケースの作り方をご紹介します。

私はミシンで縫っていますが、手縫いでもできますので手縫い派の人も挑戦してみてください。

1.型紙から革と裏地を切り出す

革のカット

裏地カット

革の銀面(おもて)に型紙をあてて、目打ちでなぞり、カッターナイフで切り抜きます。

同じように裏地に使う生地に型紙を当てて、こちらはチャコペンなどで枠線を書いて、裁ちバサミなどで切り出します。

2.革を漉く

革漉き

革パーツで内縫いする縫いしろ部分を5mm平漉きにします。

漉き機がない人は(普通無いが)、革包丁で漉くのですが、初心者はセフティベベラーという野菜の皮むきピーラーの要領で漉ける道具があるので、それを使うと楽ちんです。

3.革を内縫いする

仮止め

革の縫いしろ部分に両面テープ(幅3mm)をつけて、仮止めします。

内縫い

仮止めしたら、縫いしろ5mmのところで縫い付けます。

4.内縫い箇所を開く

内縫い開く

内縫いした箇所にゴムのりをつけて、開いた状態で貼り合わせます。

この作業は裏地も同様に行うのですが、革と裏地を縫い付ける時に、内縫いした出っ張り部分がぶつかり合わないようにするためです。

5.裏地を内縫いする

裏地も革同様に内縫いするのですが、裏地のほうが革パーツより内側になるので、裏地のほうが少し小さくなります。

だから、両面テープで仮止めをした後に、実際に裏地を革パーツの中に入れて合わせてみます。

その時、革と裏地の中心に印をつけて、中央から端に合わせていきます。

外側と裏地の差

端は裏地のほうが内側に入っているので、合わないはずです。その差を定規で測っておいて、裏地の内縫い位置を決めます

それから裏地を内縫いしてください。私の場合は差が3mmになったので、縫いしろは8mmで縫いました。

裏地のポイント

内側にくる裏地のほうが少し小さくなるので、それを考えて内縫いする位置を決める。

そのあと、裏地の内縫い部分も革同様開いておいてください。

裏地開く

6.革と裏地を縫い合わせる

袋の口両面テープ

袋状になっている革の口の部分に両面テープをぐるっとつけます。

そのあと革と内側を仮止めするのですが、端の内縫いの開いた部分同士を合わせるようにします。

そして、内側につける裏地のほうが小さくなるはずなので、裏地をダボつかせずに仮止めをすると、袋の口で裏地が若干はみ出ると思います。

はみ出る裏地

はみ出た裏地は裁ちバサミで革に合わせて切ってください。

仮止めが完了したら、革と裏地を縫い合わせます。

袋を縫い合わせる

7.口金を取り付ける

口金を取り付ける前の準備として、口金の中心がわかるようにマスキングテープを中心付近に貼って、ボールペンで口金の中心に印をつけます。

同様に袋状になった革(裏地付き)の裏地部分の中心にもチャコペンやボールペンで印をつけます。

さらに、口金を固定するために使用する紙ひもを口金のサイズに切り、半分に折って中心部分にボールペン等で印をつけておきます。

口金取り付けのポイント

口金、革、紙ひもそれぞれの中心に印をつけて、中心から端にかけて取り付けていく

サイビノール

口金の溝にサイビノール(接着剤)をヘラなどで塗ります。

口金入れ

そして、口金の中心と革の中心を合わせて、口金の溝に突っ込みます。そして、紙ひもの中心も合わせて、口金入れでしっかりと固定します。

中央を固定した後、中央から端に向かって革を溝に入れながら、紙ひもでしっかりと固定させていきます。

口金押さえペンチ

口金がしっかりと固定されたら、最後に口金押さえペンチで、口金の端のほうの溝を挟んで締め付けます。

そのとき口金の内側だけを凹ますように、ペンチの片方のみに力を入れるようにするとキレイに仕上がります。

口金押さえペンチ

力の入れ方

口金押さえペンチ

口金押さえペンチは片方に力を入れる

8.最後に形を整える

形を整える

最後に全体の形を整えたら完成です。

まとめ:がま口とレザーは相性悪い

これは個人的な感想ですが、レザーでがま口の製品を作るのは大変だと感じました。

やはり革の厚みと硬さを考えると、口金に無理やり突っ込む時の作業が大変すぎます。

もっと簡単に入れ込む方法はないのでしょうか?知っていたら教えてほしいです。

ということで、がま口小物はしばらく作らないと思いますw

無料型紙ダウンロード

今回作ったレザーがま口メガネケースの型紙をダウンロードできるようにしておきました。

口金は以下のものを使っています。興味のある人は作ってみてください。

>>型紙ダウンロードはこちら