キーケース0

前回初めてのレザークラフトでキーケースを作りました。

>>その時の記事「初めてのレザークラフトでキーケースを作るまでの工程と気づき」はこちら

その時はとりあえずレザークラフトの流れをつかみたかったので、出来についてはそこまで重要視していませんでした。

そして、2回目のレザークラフトなんですが、同じキーケースを作ることにしました(形は違いますが)。

前回は教えてもらいながらだったのでインプット作業、今回はできるだけ一人で作業するアウトプット作業として、レザークラフトの工程を体に叩き込みたいと思ったわけです。

(追記)↓3回目のキーケース作りです。こちらのほうがより詳しい作り方があります。

キーケース概要

キーケース1

キーケース2

キーケース3

今回は2018年10月12日~13日に大阪で行われたイベント「本日は革日和」で購入したイタリアンレザーで作りました。

>>イベント「本日は革日和」の感想などはこちら

見た目の感じとしてはかなり良いキーケースができたような感じですが、これはイタリアンレザーという高級材料に助けられた感があります。

やはり細かい部分で見ると、まだまだ粗が目立つ出来で、とても人様に差し上げられるものではないですね。

ただ、確実に1回目よりも上達しているのは確かなので、今後も修行は続けたいと思います。

作品名 キーケース2号
完成寸法 幅70㎜×高110㎜×厚30㎜
制作時間 5時間30分(図面書く時間は除く)
材料 ・イタリアンレザー約9ds
・バネホックNO.5(シルバー)
・キーケース用パーツ(シルバー)
・糸(ビニモ20番、あずき色)
・染料(コバ、こげ茶)
使用道具 ・PC&プリンタ(型紙作成)
・工作用紙(型紙)
・ボールペン
・カッターナイフ
・目打ち
・ゴムのり
・ローラー
・トコノール
・革漉き機
・工業用ミシン

2回目のレザークラフトでの気付き

2回目のレザークラフトで気付いた点、課題を忘備録的にまとめておきます。

初心者が間違えやすい点でもあるので、レザークラフト初心者の方の参考になればと思います。

型紙は裏表に注意

型紙を書くときにキーケースの場合は、キーケースの内側を想像して書いてしまいました。

言葉ではわかりにくいのですが、まずキーケースの内側をどんな風にするか考えます。

キーケース内側

上の写真のようなイメージを頭に作るわけです。で、そのイメージのまま図面を書いていきます。

キーケース型紙

一見合っているように思えるのですが、革を切断するときには銀面(表面)を上にするので、型紙を裏返さないといけなくなってしまうのです。

型紙の切断面

これは財布など、内側のパーツを革で作る場合に起こりやすいことだと思うのですが、カバンなどを考える場合は外側がメインなのでこの間違いは少なそうです。

ただ結果的に内側の図面を書いて、そこに内側のパーツの位置などを書き込んだおかげで、内側のパーツ合わせには役立ちました。

ということは、やはりキーケースの場合は内側の図面を書くのが正解で、裁断するときに型紙を裏返すように注意するのがいいという結論になりました。

型紙の注意点

型紙の表裏と革の表裏を注意して裁断しよう!

ミシンは早いが難しい

自宅には師匠の工業用ミシンがあるので、それを使用させてもらっています。

多くのレザークラフトを趣味で行っている人は手縫いが多いと思います(私も趣味ですが)。

ミシンを使うメリットとしてはやはり仕上がりが早いということですよね。

ただ、今回は角の縫い筋がうまくいかない箇所があり、ミシンの難しさを感じました。

ミシンの縫い目

ミシンの針が次にどこに落ちるのかを的確にイメージしていかなければならないので、これは経験が必要ですね。

さらに上手な人は、一目縫う瞬間に微妙に力を加えて、一目を微妙に伸ばすことで位置調節をするみたいです。

そんな職人みたいなことが可能なのか今の自分にはわかりませんが難しそうです。

手縫いだと縫う位置をあらかじめ穴を開けるので失敗しにくいですからね。

レザークラフトする時は爪を切っておこう

革は経年の使用感が味になるのが一つの魅力なんですが、購入前に傷とかついてたらさすがに嫌ですよね。

革自体は丈夫ですが、割と表面の擦れには弱いというか跡が付きやすいということがあります。

今回は結構意識して丁寧にやっていたつもりなんですが、曲げ貼りするときに「曲げ」を意識しすぎて結構爪で擦ってしまってたんですよね。

革の傷

この程度は馴染んでくるとは言われるんですが、やっぱり新品でこの傷があったら買うのやめますよね。

ということで、レザークラフトをするときは爪は丸くしたほうがいいと思います。

革を触るときの注意

爪で傷つきやすいので爪は切って丸く磨いておこう!

イタリアンレザーの高級感が半端ない

イタリアンレザーアップ

これはレザークラフトの作業とは関係ないのですが、イタリアンレザーで作ったからか、キーケースのクオリティが半端なくカッコいいんですよね!

技術があるとかないとかどうでもよくなるくらい、質感が圧倒的に良くて、自分が職人になった気分です。

あとはレザーの香りも良くて、一生匂いを嗅いでいたいくらいですね。

ただ、これは師匠の言葉なんですが、

「革のブランドに頼るようじゃ半人前!」

だそうです。

例えばレザーの商品説明などで「ブッテーロの高級革を使用しています」みたいな文言がありますよね。

本来はそれを伝えずとも、商品自体のオーラというか魅力を発してこそプロだという意味です。

安価な革で良いものを作れということではないですよ。革の良さも含めて作品全体の品質を上げろということですかね。

とはいえ、ネット販売では写真だけなので「ブッテーロの高級革」はキラーワードだと思いますがw

まとめ

2回目のレザークラフトでしたが、点数的には75点といったところでしょうか。

イタリアンレザーのオーラに助けられて見た目はかなり良さそうに見えますが、技術的にはまだまだ修行が必要です。

もう少し出来が良ければハンドメイドマーケットで販売でもしてみようと思いましたが、まだまだ販売できるような代物ではないですね。

次回はファスナーを使って何か作ってみようと思います。