既成の型紙を使いたいときに、コピー用紙などに印刷しただけでは使いにくいですよね。
書籍やキットについている型紙や、ネットでダウンロードした型紙は印刷してゴムのりで厚紙に貼ると使いやすいですよ。
自分で描くなら厚紙に直接描く
レザークラフトの魅力は自分で創造したレザーアイテムを作れるということですよね。
完全オリジナルのものを作るのであれば型紙を一から作る必要があります。
一般的には厚紙に定規やコンパスなどを駆使して描くでしょう。
ただこの辺は好き嫌いがあって、革を切ったり縫ったりするのが好きなタイプと、型紙をひたすら考えて描くのが好きというタイプに分かれますよね。
ちなみに私は型紙を描くのが大好きで、常に次に何を作ろうかと考えています。だから、一度も他人の型紙を使ったことはありません。似たようなものを作る場合でも一から自分で寸法を考えて作っています。
といっても、手描きではなくイラストレーターという描画ソフトを使っています。これは別の仕事で使うことがあるソフトなので、使えるものは使おうということですね。
イラストレーターを使うと厚紙には印刷できませんから(しようと思えばできるかもしれませんが)コピー用紙に印刷して使っています。
その時にゴムのりで厚紙に貼ると便利なんですよね。
ダウンロードやコピーした型紙は厚紙に貼る
自分で型紙を描くのが嫌い、もしくは初心者だからとりあえず既成のものを作りたいという人は、レザークラフトの書籍やレザークラフトキットに入っている型紙、またはネットでダウンロードできる型紙などを利用すると思います。
このサイトでも型紙ダウンロードができるようにしていますので利用してみてください。
これらの型紙は自宅のプリンタで印刷したり、コピーしたりして使用すると思います。
ただ、その場合はペラペラのコピー用紙に印刷されるので型紙としては使いにくいですよね。
そういった場合は厚紙にゴムのりで貼ると使いやすいというわけです。
なぜゴムのりがいいのかというのも理由があります。
ゴムのりで貼ると使いやすい
逆にゴムのりじゃない場合は、文房具の「水のり」を使うと思います。
水のりでもいいのですが、水のりはコピー用紙などがシワになりやすいんですよね。
その点ゴムのりは乾いてから貼るという特徴から、型紙がシワにならず、まるでもともと厚紙だったかのように自然になります。
また、ゴムのりはレザークラフトで縫い合わせる前の仮止めでよく使用します。
粘度があるので、結構塗るのにコツがいります。型紙作りでゴムのりを使うと、ゴムのりの扱いに早く慣れるというメリットもあるんですよね。
ゴムのりはレザークラフトショップで買おう
ゴムのりといってもAmazonとかで検索するといろんな種類が出てきます。
ゴムのりなら何でもいいというわけではなく、レザークラフト用のゴムのりを購入しないといけません。
Amazonで買うならまずレザークラフトのネットショップで売っているゴムのりを調べてから、Amazonで探しましょう。
レザークラフト用のゴムのりは革同士を一度くっつけても、剥がして貼りなおせるという特徴がありますが、レザークラフト用でないゴムのりの中にはガチガチにくっついてしまうものもあります。
以下のゴムのりは私が使っているものです。
ちなみに「天然」とか「ECO」という成分的に優しいゴムのりもありますが、個人的には粘着力が弱く感じたのでおすすめはしません。
ゴムのりは貼るもの同士両方につける
ゴムのりは一般的な接着剤と違って、くっつけるもの同士の両方につけなければなりません。
これはちょっと面倒な部分ではあります。
それからベタベタの状態で貼り合わせるとくっつかず、ある程度乾いてから貼り合わせるのも特徴です。
ゴムのりを使用するときは換気をする
ゴムのりは便利なんですが、危険物扱いになっています。
- 引火性あり
- 口に入れると有害
- 皮膚に刺激
- 生殖能または胎児への悪影響のおそれ
- 臓器の障害のおそれ
- 眠気またはめまいのおそれ
など、何だか怖いことが書いていますが、ちゃんと換気をしながら使用すれば特に問題はありません。
ヘラについたゴムのりを剥がすときにも素手で触りますが、何ともないので過剰に心配することは無いと思います。
ただ、小さなお子さんがいるご家庭の場合は、子供が手に取らないように注意しなければならないでしょう。
印刷した型紙を厚紙に貼る方法
まずは厚紙を用意します。100均でも丈夫な厚紙が売っていますので、私はそちらで購入しています。
型紙をバンバン描く人はいないでしょうから、まとめて買うより100均で都度買うほうが経済的でしょう。
上が厚紙で下が印刷した型紙にする図面です。
コピー用紙に印刷した図面をパーツごとに切ります。厚紙に貼るので、パーツよりも大きめに適当に切り出します。
A4用紙に詰めて図面を描けばそのまま貼ってもいいかもしれませんね。今度やってみよう。
ゴムのりとそれを塗るためのヘラを用意します。
素手で塗らないように注意しましょう。
切り出したパーツの紙の大きさの面積分、厚紙にゴムのりを薄く塗ります。
印刷した図面のパーツの裏にもゴムのりを薄く塗ります。
何度も言いますが、ゴムのりは貼り合わせる両方に塗らないといけません。
ゴムのりが乾いてきたら、図面の用紙と厚紙を貼り合わせます。
薄く塗ったらすぐ乾くので、時間はかかりません。また、乾いた状態で貼るので、用紙がシワになったりすることがないです。
貼り付けたら図面の線に合わせて厚紙を切ります。
写真ではわかりにくいですが、厚紙とコピー用紙をくっつけたとは思えないほど自然な仕上がりになります。
まとめ:ゴムのりすごい
ゴムのりは扱いに若干の注意が必要ですが、乾いてから貼ることができるので仕上がりが非常に綺麗です。
こんな接着剤があったなんてレザークラフトをするまで知りませんでした。
と言ってもレザークラフト以外に使い道はないですけどね。
というわけで、型紙を印刷する人は一度試してみてください。