型紙を描くのが苦手という人は、形状をイメージできないということがあります。
そんな時に頭の中でずーっと考えていてもあまり意味がありません。
形がイメージできない場合は、実際に目に見える形で作ってしまうといいですよ。
今回はその方法をご紹介します。
展開図が頭で描けないことがある
レザークラフトで型紙を一から作る場合、作りたいものの展開図をイメージしなければいけません。
しかし、これは結構経験が必要で、初心者であればあるほど、型紙はどんな形になるのか想像できない場合があります。
例えばですが、紙コップの展開図を頭に浮かべてみましょう。
何となく「こんな感じかも」とイメージできましたか? 実際の展開図は下のようになります。
出典:ミニチュア紙コップの展開図【素材配布&計算解説】-studio TOFU
実はこんな形なんですよね。
これを頭でいろいろ考えてもなかなか展開図までイメージできないですし、勘違いしたまま考えても時間の無駄ですw
こういう場合は実物の紙コップを展開したほうが早いというわけです。
財布のマチの形状がわかりますか?
小さい財布を作った時に、型紙でマチ部分の形状がどうなるのかまったくわかりませんでした。
三角形のような台形のような・・・頭で考えてても答えは出ません。
ということで、実際に紙で作ってみて、それを展開して考えることにしたのです。
紙で型紙を作ってみる
まずはマチ以外のパーツを実寸大で切り出します。
方眼用紙を用意しておくと定規でいちいち測らなくていいので便利ですし、フリーハンドで線を書いても方眼の線に沿ってまっすぐ切ることができます。
次にマチのパーツの大きさは大体想像がつくと思いますので、それよりも大きな紙を「マチ候補」として用意します。
マチは二つ折りになっていますよね。なのでマチ候補パーツを適当に二つ折りにしてマチを作りたい部分にあてます。
この時に考えるのは「どれくらいのマチを作りたいのか」という点です。
上の写真の場合は入口に近いマチ(上部)は広く、底になるにつれてマチが狭くしたい(下部)という感じでイメージしています。
その上にくるパーツも合わせてみます。
パーツが重なっている部分(ピンクの部分)がマチの形状ということになりますよね。
マチ候補のパーツの上に乗せたパーツの枠に沿って型をとっていきます。
マチ候補は半分に折っているので、今書いた枠線を切り出せば、左右対称のマチパーツができます。
この場合のマチはこんな形状になります。
ここから分かることは四つの角は直角になるということです。
そして、四つの角から折り目までの長さがマチの長さということになります。
大事なのは、できた形状の意味を理論的に理解することです。
そうすると大きさが変わっても頭の中でイメージすることができるようになります。
ホッチキスかセロテープでくっつけてみて確認してみましょう。
綺麗なマチになっていますね。
まとめ:紙で工作をしよう
型紙を作るときに何もかも形状がわからないということはほとんどありません。
紙コップを例にしても「底が円形」というのは誰でもわかりますよね。
底の円形がわかれば、その円に紙を巻き付けてコップ状にして、不必要な部分をハサミで切れば展開図は作れます。
型紙が苦手な人はどんな形になるのか想像できないということがあると思います。
そんな時には紙で実際に作ってみるといいですよ。